老年性ストレス
老年性ストレスとは?
老年性ストレスとは、高齢者のライフイベントと慢性的なストレスが特徴的です。
ライフイベントでは、会社を定年退職することが挙げられます。人間関係によるストレスから解放されるものの、思っていたより定年退職の時期が早かったり、あるいは強制的に退職させられたりすると非常に大きなストレスを感じます。
また、高齢者は配偶者や兄弟との死別、家族の病気や介護といった心身の負担になるライフイベントの機会が増えます。
慢性的なストレスは、健康の減退、感覚喪失、認知機能の低下、行動力の低下や居住環境の問題、経済的な問題、家族の介護、社会的孤立などが挙げられ、身体の不調と環境から影響を受け、ストレスと感じられることが目立ちます。
多くの高齢者がストレスを抱えている実態
ライフイベントや慢性的なストレスにより、最悪の場合「歳をとった自分は役に立たない人間なんだ」と悲観的になり、うつ病を発症する可能性もあります。
では、どのくらいの高齢者が悩みやストレスを抱えているのか、厚生労働省「平成28年 国民生活基礎調査概況」で実態が明らかになりました。
性・年齢別にみた悩みやストレスが
ある者の割合(%)
60歳以上の男女比の平均で見ると、女性が約5割、対して男性は約4割で、女性の方がストレスを感じやすい結果になっています。
高齢化社会では、ストレスによりうつ病を発症する高齢者もさらに増える可能性があります。
うつ病を発症する前に精神科や心療内科への受診をお勧めします。
ストレス測定で状態を確認しましょう
当院ではストレス測定機器を使用した、
ストレス測定を行っています。
センサーを指先にセットして、自律神経バランスを分析することで、ストレス状態が分かる検査です。
高齢者の方は加齢による体力の衰えや、環境の変化がストレスになる場合があります。
いざという時に親身になって相談できる人も多くはないかもしれません。
自身のストレス状態を知り、うつ病などに悪化する前に未然に防止することも大切なことです。
新しいストレス治療があります!
当院は、磁気刺激治療(TMS)の専門クリニックです。磁気刺激治療(TMS)は、ストレスにより、機能が低下した脳に磁気をあてて、脳の働きを回復させることでストレスを軽減させる新しい治療法です。ストレスを軽減することで、うつ病などを未然に防ぐ対策につながります。
まずは、ご自身の今の状態と向き合うことが大切です。
当院では、現在の状態にあった検査や治療をご提案させていただきますので、どうぞお気軽にお問合せください。