受験後、合格発表後に燃え尽き症候群に? 押さえ校合格後も注意が必要です
受験後の燃え尽き症候群に注意
長い受験を終えて、ようやく大学生活が始まったと思った矢先に、虚無感や意欲低下を感じる『燃え尽き症候群(バーンアウト)』に陥ってしまう人が少なくありません。
受験勉強やこれまでの学生生活によって燃え尽きてしまい、入学と同時にやりたいことが見いだせずに「授業に行きたくない」「やる気が出ない」といった症状が現れるものです。
それまでの生活の中でのストレスが原因となって発症するもので、うつ病の一種であると考えられています。
そのため適切なうつ病治療に取り組まないと、うつ病の症状が悪化してしまうこともあります。
燃え尽き症候群(バーンアウト)とは?
どんな症状?
燃え尽き症候群(バーンアウト)とは、それまで取り組んできた物事に対する極度の疲労やストレスによって、何かをきっかけとして意欲をなくしてしまい、社会生活に影響を及ぼすものであるといえます。
その言葉通り、燃え尽きたように意欲をなくしてしまうことが特徴的で、学校に行けなくなったり、人間関係を避けてひきこもってしまうようになります。
燃え尽き症候群(バーンアウト)は、極度の疲労やストレスが引き金となって発症するうつ病の一種で、「抑うつ症状」「集中力低下」「イライラ」「不眠」など、さまざまな症状が現れます。
症状によって仕事や学校に行けなくなるだけではなく、人間関係を避け、悲観的となり、自殺を考えるようになることもあります。
これまでは医療や福祉、教師などに多い症状であるとされてきましたが、近年では受験後に見られるだけではなく、スポーツでのオーバートレーニングや試合・大会後などにも見られるようになりました。
燃え尽き症候群(バーンアウト)は突発的に始まるものではなく、段階を踏んで現れますから、早めに気付いて対処することが大事です。
しかし、初期症状の「抑うつ症状」「集中力低下」などの場合、自分自身の気の持ちようや疲れなどと考えて、うつ病であると気付きにくいために注意が必要です。
気になる症状が現れた場合においては、早めに精神科や心療内科に受診することが適切です。
ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!
併願校の合格後も
燃え尽きる危険が!?
受験は長い期間に渡って取り組まねばならないもので、多くの人が通過する大学合格という目標に向かってチャレンジするものですから、ストレスが蓄積してしまいがちです。
そのため受験中におけるストレスケアも重要にはなるのですが、受験後においても燃え尽き症候群(バーンアウト)にならないように注意することが大事になります。
特に、燃え尽き症候群(バーンアウト)は、緊張の糸が切れたときに起こりがちです。
そのため受験後だけではなく、模試の結果が悪かったり、別の受験校からの合否判定を確認したりすることで発症することもあります。
例えば模試の結果が悪く、なかなか思うように合格圏内まで成績が伸びない場合に、気持ちをうまく整理して受験勉強できなくなってしまうことがあります。
また、第二志望以降の併願校を合格してしまうことによって、第一志望への受験に対する意欲がなくなってしまうこともあり、併願校が不合格だった場合、すべり止めを落ちたショックによって自信がなくなってしまうということもあります。
対策はそれぞれに応じて行わねばなりませんが、休養や気分転換をうまく取り入れながら、新たな目標に向かって生活していけるように工夫することが大切です。
「受験うつ」に特化した診療を行っています
品川メンタルクリニックは、受験生のうつ病に対して、検査・診察・治療を数多く行っています。
受験後の燃え尽き症候群でお悩みの方も、受験うつに特化した診療を行っている当院へご相談ください。
受験後の燃え尽き症候群予防法
- 燃え尽き症候群(バーンアウト)の症状に早めに気づくこと
- 兆候に気づいたときには生活リズムを見直してセルフケアを行う
- 一人で抱え込まずに仲間に相談する
- 気になる症状に悩んでいる場合には早めに精神科・心療内科に相談する
受験後において燃え尽き症候群(バーンアウト)にならないようにするためには、受験勉強に取り組む際に上記の対策をしておくことをおすすめします。
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・兆候に気づいたときには生活リズムを見直してセルフケアを行う
- 燃え尽き症候群(バーンアウト)は、「気分が落ち込む」「集中力が低下する」「イライラする」などの精神症状だけではなく、食欲がなくなったり、眠れなくなったりすることもあります。
受験勉強が大事な時期の場合もありますが、自分自身の今までの生活リズムを見直して、セルフケアをしていくことが大事です。
決まった時間には眠るようにし、規則正しい生活を心がけます。また適度な運動なども取り入れ、あまり先のことを考えないようにして今日できることに集中することが大事です。 -
・一人で抱え込まずに仲間に相談する
- 勉強で苦しいときや、成績が伸びずに悩んでいるような場合であれば、友人や家族など信頼できる人に相談するようにしましょう。
共に悩みながら受験勉強している友人であれば、辛い思いを共感してもらえるかもしれません。またご家族からもかつて受験を乗り越えてきた経験から、適切なアドバイスが得られるかもしれません。
いずれにしても一人で抱え込んでしまうことが一番良くないことです。苦しい思いをどんどん吐き出すようにしましょう。 -
・気になる症状に悩んでいる場合には早めに精神科・心療内科に相談する
- どうしても辛い症状が現れて、悩んでいるということであれば、セルフケアだけではなかなか改善がみられないこともあります。
そのような場合においては、早めに精神科・心療内科に相談することが適切です。
燃え尽き症候群(バーンアウト)は自分の甘えや怠けによる症状ではありません。そのため気の持ちようで症状が改善するものではないのです。
特に気になる症状が2週間程度継続しているのであれば、うつ病の可能性が考えられます。
我慢して悪化させずに、早めに治療に取り組むようにしてください。
ストレスやうつ症状について
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うつ病の自己診断
「燃え尽き症候群(バーンアウト)かも…」
「うつ病かも…」
と気になる症状で悩んでいるのであれば、まずはうつ病の自己診断を行ってみることをおすすめします。
というのも、自分自身では症状に気づけないということが多く、客観的に自己診断すれば気づけることが多いのです。
うつ病は一つの症状だけではなく、さまざまな症状が積み重なって現れることが特徴的な病気です。
「気分の落ち込みがひどく、学校に行くことができない」
「これから第一志望の受験なのに、まったく受験勉強に身が入らない」
「志望校に落ちてしまって、自分を無価値な人間だと考えてしまう」
などといった精神症状が2週間以上現れているようであれば、うつ病の可能性が考えられます。
品川メンタルクリニックの公式サイトでは、うつ病の自己診断を公開していますので、気になる症状がある方はセルフチェックしてみましょう。
特にこれから受験シーズンを迎えているという場合であれば、無理して勉強に取り組んで悪化させてしまうこともあります。
気になる症状が継続しているのであれば、うつ病治療専門クリニックである品川メンタルクリニックにご相談ください。
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参考:
品川メンタルクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。